仙台伝統野菜

仙台白菜

明治時代、中国より導入した種をもとに、松島湾内の馬放島で、養種園の技師、沼倉吉兵衛氏が試作を繰り返し、20年の歳月をかけ完成した。採取地にちなみ「松島白菜」と名付けられた。大正末期に東京や横浜

仙台雪菜

カルシウムやビタミンA等が豊富に含まれている。霜に当たると甘味が増しほろ苦味と調和し雪菜独特の風味が出ます。

仙台芭蕉菜

主に漬物用として利用されています。ツケナ類の中では葉が大きく、葉の形が芭蕉に似ていることから命名されたようです。いつ頃から作られたかは不明ですが、和種ナタネ類から分化したものといわれています。豊北から北関東にかけて、同じ「芭蕉菜」と呼ばれるツケナが栽培されていますが、こちらは辛みのあることからタカナの仲間に属します。この芭蕉菜と区別するために
「仙台芭蕉菜」や「旅する野菜」よばれています。

仙台長なす

仙台長なすの栽培は約400年の歴史があります。由来は明確ではありませんが、仙台藩祖の伊達政宗が文禄の役(1591年)に出陣したときに藩士の一人が博多から原種を持ち帰り、仙台の気候と風土によって長い年月をかけて独特の形になったといわれています。

余目曲がりねぎ

仙台市宮城野区岩切の余目地区は地下水位が高く、立ちねぎの栽培が困難だったため、ある程度生長したねぎをいったん掘り出し、伏せ込んで植え替えたのがはじまりといわれおり、日本で初めて曲がりねぎを栽培。岩切でしか栽培できない絶滅危惧種の曲がりねぎで、甘く柔らかく、特に珍重されています。

からとり芋

仙台地方では茎が赤いものが「ずいき」として栽培されています。独特の歯ざわりがあり生でも食べられますが、干したものは正月の雑煮など汁物の具として用いられています。